偏差値という指標

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という兵法の格言があるように、中学の受験を控えた生徒は、志望校の入試問題の難易度や出題傾向、自分の実力を知った上で、それらに見合った対策を講じることが大切です。それらの中で、現在の自分の学力を正しく把握するためには、偏差値と呼ばれる指標を用いることをおすすめします。

学力などの検査結果が、集団の平均値からどの程度隔たっているのかを示す指標が、偏差値になります。偏差値を算出するにあたっては、それぞれの試験によって異なる難易度や、受験生全体の得点のばらつきが考慮されています。そういった事情から、各試験の点数よりも、偏差値をチェックした方が、自分のいる位置付けを正確につかむことができます。

先ほども述べたように、各テストには難易度、受験生による得点のばらつきがあります。したがって、試験の点数が上がったり、下がったりしたというだけでは、その生徒の学力がどのように変化したのかを決定することはできません。例えば、テストの点数が上がったとしても、その上がり幅よりも大きく平均点がアップしていれば、その生徒の学力はむしろ下がったということになるので、注意する必要があります。